朝の散歩中、都会も地方の一つだと思った話
今週の水曜日から滞在しはじめ、
もともと金曜日の夜に帰る予定が、
「三好を体験すべし!」とのメンバーの声に後押しされ、
なんとかすべりこみでモモンガビレッジさんに
宿泊&ラフティングを申し込みました。
池田町周辺では、いろいろと美味しいお店を
巡ったりお酒を楽しんだり、ワイワイ楽しみますが、
一歩池田を出ると、いつもその雄大な自然に圧倒されます。
ラフティングが楽しみすぎて(怖すぎて)
朝早くに目が覚めてしまい(あんまり眠れなかったのに)
せっかくなので、モモンガビレッジさんの周辺を散策。
前日の夜に、
「最近は朝、雲海も出てて綺麗なんですよ~」
とのモモンガスタッフたっくんのコメントを胸に、
(「徒歩では無理です」と釘をさされたのですが)
いけるところまで行ってみようと、ぶらぶら。
僕は実は植物の中でも苔が好きなのですが、
いろんな色や形の美しい苔が、
そこらじゅうに生き生きと生えていました。
途中、いくつかのお宅の前を通り過ぎ、
お住まいの方がふらっと庭にでてきて、
斜面の向こう側を眺めたり、
家の目の前にあるお墓の掃除をしたり、
ぶらぶらしているのに居合わせました。
とくに言葉は交わさなかったのですが、
目の前の美しい風景を、当たり前のように、
でも自然に楽しんでいる様子を垣間見た、気がしました。
小さな人の姿のむこうに、
雄大にどーんと迫り上がる山々。
ぼくらがいつも住んでいる街、働いている街との
あまりのギャップに、
ただただ「すげー」「すげー」と
小さな声をあげながら散歩するのですが、
この景色を毎日目にしながら、
こうして歳を重ねる人生もあるんだなと、
朝っぱらから妙に感じ入ったというか、感動したというか。
一方で、昨日の晩に、モモンガビレッジさんの
最寄駅、阿波川口駅の近くにある「やまや」というお店で、
オーナーの息子さん、ケンさんと話していたとき。
「ぼくら地元の人間にとっては、この豊かな山や川の自然は
当たり前のもので、外の人のセンスでそれを見た時に、
あらためて新しい価値を感じてもらっている」
「逆に僕ら(三好の若い方)は、
都会がいいな、と思う気持ちだってある」
という話をされていました。
その地域を活性化しよう、という話をはじめるとき、
どうしても若い方が「出て行く」ことをネガティブに
捉えてしまいがちな自分にちょっとハッとしました。
自分は首都圏(神奈川)で生まれ、
あまり便利な場所や、イベントや賑わい、
新しいものが溢れる街の暮らしが当たり前になっています。
逆に都会の暮らしに新しい価値を見出すのは、
こうやって自然に包まれて暮らしてきた若者、なのかもしれない。
埋もれている価値は、
外から掘り起こさないとわからないことがある。
それはどんな地域にもあてはまるし、
都会もその例外ではなくって。
相互に沢山の行き来があり、
多様な価値観をみんなが認め合うことで、
それぞれの良さを確認しあえるし、
新しいものが生まれてくる。
地域をまたいだ働き方をすると、
こういう新しい価値観に触れることができるのは、
本当にありがたいことだと思いました。
さて、散歩をしながらいろんなあれこれを考えているうちに、
ついに決死のラフティングの時間に。
及び腰のぼくでしたが、
さてラフティング初体験、どうだったでしょうか。
その話はまた次回。