只今おためし2拠点生活中 in 徳島県三好市

ひょんなことから始まったお試し2拠点生活を、入れ替わり立ち代わりプロジェクトメンバーが赤裸々レポート。

朝の散歩中、都会も地方の一つだと思った話

今週の水曜日から滞在しはじめ、
もともと金曜日の夜に帰る予定が、
「三好を体験すべし!」とのメンバーの声に後押しされ、
なんとかすべりこみでモモンガビレッジさんに
宿泊&ラフティングを申し込みました。

f:id:miyoshi_cnt:20181020173615j:plain

池田町周辺では、いろいろと美味しいお店を
巡ったりお酒を楽しんだり、ワイワイ楽しみますが、
一歩池田を出ると、いつもその雄大な自然に圧倒されます。

f:id:miyoshi_cnt:20181020173827j:plain

ラフティングが楽しみすぎて(怖すぎて)
朝早くに目が覚めてしまい(あんまり眠れなかったのに)
せっかくなので、モモンガビレッジさんの周辺を散策。
前日の夜に、
「最近は朝、雲海も出てて綺麗なんですよ~」
とのモモンガスタッフたっくんのコメントを胸に、
(「徒歩では無理です」と釘をさされたのですが)
いけるところまで行ってみようと、ぶらぶら。

 

僕は実は植物の中でも苔が好きなのですが、
いろんな色や形の美しい苔が、
そこらじゅうに生き生きと生えていました。

f:id:miyoshi_cnt:20181020174004j:plain

途中、いくつかのお宅の前を通り過ぎ、
お住まいの方がふらっと庭にでてきて、
斜面の向こう側を眺めたり、
家の目の前にあるお墓の掃除をしたり、
ぶらぶらしているのに居合わせました。

とくに言葉は交わさなかったのですが、
目の前の美しい風景を、当たり前のように、
でも自然に楽しんでいる様子を垣間見た、気がしました。

f:id:miyoshi_cnt:20181020174310j:plain

小さな人の姿のむこうに、
雄大にどーんと迫り上がる山々。
ぼくらがいつも住んでいる街、働いている街との
あまりのギャップに、
ただただ「すげー」「すげー」と
小さな声をあげながら散歩するのですが、
この景色を毎日目にしながら、
こうして歳を重ねる人生もあるんだなと、
朝っぱらから妙に感じ入ったというか、感動したというか。

 

一方で、昨日の晩に、モモンガビレッジさんの
最寄駅、阿波川口駅の近くにある「やまや」というお店で、
オーナーの息子さん、ケンさんと話していたとき。

「ぼくら地元の人間にとっては、この豊かな山や川の自然は
 当たり前のもので、外の人のセンスでそれを見た時に、
 あらためて新しい価値を感じてもらっている」

「逆に僕ら(三好の若い方)は、
 都会がいいな、と思う気持ちだってある」

という話をされていました。

f:id:miyoshi_cnt:20181020174432j:plain

その地域を活性化しよう、という話をはじめるとき、
どうしても若い方が「出て行く」ことをネガティブに
捉えてしまいがちな自分にちょっとハッとしました。

自分は首都圏(神奈川)で生まれ、
あまり便利な場所や、イベントや賑わい、
新しいものが溢れる街の暮らしが当たり前になっています。
逆に都会の暮らしに新しい価値を見出すのは、
こうやって自然に包まれて暮らしてきた若者、なのかもしれない。

f:id:miyoshi_cnt:20181020174623j:plain

埋もれている価値は、
外から掘り起こさないとわからないことがある。
それはどんな地域にもあてはまるし、
都会もその例外ではなくって。

相互に沢山の行き来があり、
多様な価値観をみんなが認め合うことで、
それぞれの良さを確認しあえるし、
新しいものが生まれてくる。

地域をまたいだ働き方をすると、
こういう新しい価値観に触れることができるのは、
本当にありがたいことだと思いました。

f:id:miyoshi_cnt:20181020174834j:plain

さて、散歩をしながらいろんなあれこれを考えているうちに、
ついに決死のラフティングの時間に。

及び腰のぼくでしたが、
さてラフティング初体験、どうだったでしょうか。

その話はまた次回。