いただきます、の話
こんにちは。青松です。
一昨日の夜から三好入りしまして、
昨日今日でみっちり三好の魅力探索取材をしていきます。
色々な方にお会いしたのでここには書ききれないのですが、
今回は昨日の午前中に取材させていただいた、
鳥獣処理加工施設の「祖谷の地美栄」の話。
地元の猟師さんたちが獲ってきたニホンジカやイノシシを、
皮を剥いで食肉加工されている高橋敬四郎さんに、
ジビエ解体や料理のお話を色々と取材しました。
すごく穏やかな表情で、笑顔を絶やさない気さくな高橋さん。
ゆっくりと質問に答える姿が印象的でした。
地元NPOマチトソラさんの、高橋さんインタビュー記事
http://machitosora.com/project/takahashi/
祖谷の地美栄は、もともと保育所だった場所だそうで、
当時のプールがそのまま残っていたり(入れません)
遠くからは一見すると何の場所なのかわかりませんが、
いざ見学させてもらうと、
運ばれてきたイノシシやシカを吊るす鎖が
下がっていたり、
長い白ゴム長靴があったり、
いわゆる食肉加工の雰囲気が漂っていて、
ちょっとドキっともしました。
そして、取材は朝の10時からでしたが、
なんとちょうどこれからシカが運ばれてくるとのこと。
ほんの少しの間でしたが、
解体中の様子も見学させて頂くことができました。
清潔感のある部屋で、
淡々と解体を進める高橋さんの表情は、
さっきまでニコニコしながら話をされていた様子から、
鋭い眼差しに。
怖い、とかでもなく。なんというか、
さっきまであった命に、向かい合っているような。
ありがとうとも、ごめんなとも、
なんとも言えない静かな姿に見えました。
同伴して色々ご準備くださった、
市役所の中村竜司さんが、鹿の解体を皆で見学している脇でふと一言。
「これが、食べる、てことなんですよね」
と仰ったのが、なんだかぐっと胸に迫る…
月並みな反応かもしれませんが、
普段自分が食卓でご飯を頂けるのは、
こうして生き物たちと対峙してくださっている皆さんのおかげで、
何より命をいただいていることに、改めて感謝の気持ちを持ちました。
こういった、暮らしの向こう側を意識すると、
普段の生活も、いつもよりちょっとだけ
大事にできるかもしれないですね。
もちろん、このあとお肉は美味しくいただきました。ご馳走様でした!